Kit_A ( a.k.a. KITA YOSHIKI )

Roadcone with ....

 ロードコーンは、人間が係る場所に置かれます。それは、これから作られていく場所だったり、人がすごく集まる場所だったり、人の手に触れてほしくない場だったり…。人がいる場所、いた場所を証明するものの一つとも言えるでしょう。 また、本来は道路標識と同様に「注意喚起」などのために使われる物ですが、その形状の愛らしさからいろいろな使われ方をもしています。

※札幌国際芸術祭(2014.07.19〜09.28)の期間、その風景、係る人々をロードコーンと一緒に撮影、その様子を紹介するページとして作成したのがはじまりです。

↑ Roadcone with you. ロードコーンと一緒に撮りました。click!!

2016年10月20日木曜日

帯広の森のためのロードコーン Roadcones for Obihiro

 現在開催中の帯広コンテンポラリーアート「ヒト科ヒト属ヒト」にて、展示中の作品について。
 「帯広の森のためのロードコーン〜Roadcones for Obihiro」が今回のタイトル。
 
 ロードコーン(ニュースなどでは三角コーンと表現されるアレ。因みにカラーコーンは(株)セフテックの登録商標)の形状やそれが置かれる様に興味を持ち、写真を撮ったり、それを再構成したり、映像にして作品に仕立て上げてきた。自分のロードコーンの最初の印象は工事現場とともにあった。こどもの頃にワクワクしてながめた重機などを含めた工事現場のダイナミズムのアイテムとしてロードコーンのイメージがあった。成長する都市の代名詞のような存在でありながら、目立ちすぎることもあって、ちょっと邪魔者あつかいされたりもするのもなおさら気になったりもした。
 
 人間の文化、社会、都市は破壊と構築によって発展してきた。一昔前は工事現場は新しい建築物が生まれる発展する現場に思えたが、昨今は老巧化してビルを破壊するためだけの現場も多数あり、構築より破壊の方が目立つ気がして、コーンの存在も寂しいかぎり。
 加えて最近は人間のつくりあげてきたものは、自然界の中では思い上がりでしかないかのような、というより自然界からのしっぺ返しと言った方が相応しいような災害に見舞われ、そんな現場にもやっぱりロードコーンは置かれている。

 帯広の森に置きたいコーンを考えた。石油製品のどぎつい色のコーンも好きなのだが、今回それを置くことはマイナスイメージが強すぎる気もした。それでコーンの持つ基本的形状は残しながら、手作りのロードコーンを作ってみた。また、野外に展示するにあたって、その配置は北の夜空の星座、おおぐま座の北斗七星と北極星に見立ててみた。



 

遠くの赤い作品は韮沢淳一さんのもの。



 



































 会期は、10月30日までとなっています。帯広方面においでの方は、是非ともお寄りください。野外の森や草原などに40数名の作品が展示されています。


2016年9月30日金曜日

ヒト科ヒト属ヒト

 帯広での展示に参加いたします。野外展示、原っぱでの展示です。

 設営に行ったときは、蚊が多くとても大変な思いをしました。
ご覧に行く方は、虫除けの準備をお忘れなく。




帯広コンテンポラリーアート2016
ヒト科ヒト属ヒト

2016年10月1日(土)~10月30日(日) 

会場 : 草原  ( 帯広の森) 
会期中無休 
開催時間 午前10:00~日没
北海道帯広市西21条南6丁目

google map→

入場無料


2016年7月29日金曜日

ポケモンGOの仮想空間は誰のものか?

 ポケモンGOは、発表になってから話題にならない日はないと言っていいほどの人気ぶり。
  自分もアメリカで発表直後、インストール前から興味津々でその仕様などで人ともりあがって話をしていた。現実の空間、地形をゲーム空間に見立ててその中を歩き回る。現実空間に架空のキャラクターが存在するかのような設定。うん、とっても楽しそう!



  と、思う反面、それまで人がそんなにいなかった公園などのスポットに異常に人が集まっている写真を見て、かなりいやな印象を受けた。
 仮想空間上の情報が現実社会とリンクしていること自体は悪いことではないし、それを宣伝材料にしてTwitterなどで人を呼び込んでいるお店があるというのも上手い手だと思うし、そうやって宣伝費を集めることをビジネスにしたって悪くない。アニメやゲームの聖地巡礼なんてのを、逆に地域の活性化に利用しようと地方自治体などがマンガを依頼する今日だし、うまくやりゃあ、色んな人や地域に感謝されるし、お金にもなるだろう。
  でも、いやあな印象を受けたのだ。


  下は自分の2014年の作品の写真。あるイベントで写真を配ったのだ。それが作品。
  それぞれの写真にはイベント会場の周りの「ロードコーン」とQRコードがついている。スマホでQRコードを読み込むとGoogle map上に自分の写真の「ロードコーン」の場所がしめされる。なので、実際にその場所に行けば「自分の」コーンを見ることができる。(実際には明らかに移動されるであろう物もあったが)
  配った写真は一枚としてダブりがないので、その「ロードコーン」は、ある意味自分だけの物だ。他人の写真はGoogle map上をクリックすると画面上では見ることができる。  



 (クリックすると見ることができます。)

 という内容の作品だったのだが、この作品をつくるにあたって写真を撮っているときに個人の所有物であろうコーンの写真も撮った。家の軒先においている物も撮ったので、この写真を貰った人が確認するために他人の敷地に勝手に入った場合には自分にも責任はかかるであろうななどという余計な心配までしたのである。つまりは、誰にでもみえるところにおいている物を写真におさめることは問題ないであろうが、それによって他の人を誘導してそこにいる人に迷惑をかけてはいけないであろうと考えたのだ。当然、そんなことをする物好きはいないのだが…。


  と書きながら、さらに昔のことを思い出した。
  小学校の行き帰りに近道を考え、それを友達に教えたのだ。その近道を教えた友達が他の子を引き連れて歩いているときに教えたことを後悔した。他人の家の敷地内を通るルートであったのだ。近所だったので自分はこっそりどころか堂々と「こんにちは」などと言いながら通っていたのだが、知らない奴まで通っているのはバツが悪い。誘導したのは自分なのだ。

  神社、仏閣ではゲーム禁止にしているところがあったり、裁判所や国会議事堂などではゲーム会社に除外申し入れをするという。
  迷惑を被っている人がいたり、事故が起こっていたりしてするのは、使用者の自己責任なのか。マップ上でポイントに設定された場所の人がゲーム会社にお願いをするのが本筋であるのか。やはり何がしらの責任はポケモンGOにあると考える。
  では、ポケモンGOの何が悪いのか。(これはポケモンだけではなく、すでにあるイングレスやこれから登場するであろう現実のマップを利用するゲーム全てに言えることだが) 

 私が考えるのは、現実とリンクするAR空間上のマップに「勝手に」意味を設定したことがそのひとつであると考える。

  仮想空間内は制作者とプレーヤーの物である。自分たちがつくった仮想空間なのに自由にできないのか?
  ポケモンGOのマップはただの仮想空間ではなく現実のものとリンクしているのである。つまりは、AR上のポイントは仮想ポイントではなく、いくらパブリックな場所でも公園なり神社なり本来の機能目的を持つ場所なのである。
  自分の経験で他人を誘導して他人に迷惑をかけないかヒヤヒヤしたことを思い出したのはそこである。ゲームの仮想空間は現実の物ではないが現実のマップとリンクしていることで、現実の場所が本来の思惑とは違った新たな意味付けをされてしまったことが問題ではないだろうか。
  極論だが、販売される地図の土地や場所に余計な情報を書き加えてその所有者に迷惑をかけてはいけないだろうということである。仮想空間であるとはいえ、現実のポイントや場所を示す情報は「勝手に」意味や価値付けをすることはそこの場所にいる人間の「現実の」迷惑になりうる。 こう考えると土地所有権あたりの法律に「その土地に関わる情報の扱い」なんていう法律がつくられるのが妥当な気がする。 

 などと考えると、すでにこの手のゲームをつくって運用している人たちのやったもん勝ちで、制度や法律ができてしまってからは遊べる場所が限られてきたりしそうで、少し遊んでおこうかなとも思うが、いざやってみると仕組みの面白さ以上に実際のゲーム自体は残念ながら自分にはピンとこなかった。

2016年5月30日月曜日

Around the Roadcone at ギャラリー犬養 最終日です。

 ギャラリー犬養さんでの展示は今日、5月30日(月)が最終日です。
 案内ハガキに不備があり、昨日までと思っているかたもいたようです。申し訳ありませんでした。

 22:00までです。最終日もよろしくお願いいたします。

 今回の犬養さんでの展示作品は、ここ数年、札幌市内で撮りためた写真をロードコーンの位置が合致するようにサイズを調整し透過度を調整し、重ねて見せているものです。画面上ではひとつのコーンに見えますが、数十個のコーンが画面上で重なっているのです。(スタックされている訳ではありません。)
 小さいサイズだと分かりづらいですが、A0サイズのものを見るとコーンの周りの様子も確認できるものもあります。

 ぜひ会場でごらん下さい。






















2016年5月23日月曜日

5月23日(月)〜26日(木)の在廊予定

 Kit_A展 at ギャラリー犬養にお越しいただいたお客さま本当にありがとうございました。
 昼間の時間帯にきていただいた方、お話ができずに残念です。申し訳ないです。

 今週の在廊予定ですが、月、水、木曜日はいづれも19:00から在廊致します。
 明日、24日の火曜日は、犬養さんは定休日ですのでお間違えなく。




 

2016年5月17日火曜日

JR TOWER ART SCENE

 JR TOWERの「ARTBOX」の展示も残すところ後2週間ほどになりました。
列車内や札幌駅などで配布されている「JR TOWER ART SCENE No.27」で作品が紹介されています。4月の終わりころから配布されていますのでゴールデンウィーク中にJRを利用した方などで見てくださった方もいるかもしれませんが、まだの方はぜひ手にとってご覧ください。

この表紙です。



 あわせまして、ギャラリー犬養さんでの展示が、18日より始まります。「ART BOX」との関連内容になっていますので、お時間がありましたら、お寄りください。
 私は木曜日から金曜日は19時以降、土、日曜日は営業時間中いる予定です。それ以降の日の在廊予定はこのページとfacebook等でお知らせいたします。
 よろしくお願いします。

 ※案内ハガキで期間が30(日)となっていますが、30(月)の間違いでした。
 申し訳ありません。お間違えないように。

 
Kit_A展「Around the Roadcones」at ギャラリー犬養

 2016.05.18(水)〜30(月)
 13:00 〜 22:00 (火曜定休)

ギャラリー犬養
 札幌市豊平区豊平三条一丁目1-12
 (地下鉄東西線 菊水より徒歩7分 / 中央バス 豊平橋より徒歩1分 / 駐車場有)
 

2016年5月11日水曜日

Kit_A展「Around the Roadcones」at ギャラリー犬養

 ギャラリー犬養さんにて展示いたします。
 
 タイトルは、『Kit_A展「Around the Roadcones」at ギャラリー犬養』。
 現在展示中のJRタワーArtBoxの作品は映像を中心とした作品なのですが、それを一枚の写真として出力した作品です。
 ご高覧いただければ幸いです。

 
Kit_A展「Around the Roadcones」at ギャラリー犬養

 2016.05.18(水)〜30(月)
 13:00 〜 22:00 (火曜定休)

ギャラリー犬養
 札幌市豊平区豊平三条一丁目1-12
 (地下鉄東西線 菊水より徒歩7分 / 中央バス 豊平橋より徒歩1分 / 駐車場有)











 

2016年4月11日月曜日

「デジタルサイネージ」ピラービジョン & エキサイトビジョン

 アートボックスの展示が始まって一月が過ぎました。
 作品の展示だけではなく、駅構内の「デジタルサイネージ」でもアートボックスの宣伝用の映像が流れています。
 東コンコースの「ピラービジョン」(柱に取り付けられた縦長の液晶ディスプレイ)と西東両コンコースの地下との階段の上の壁に取り付けられた「エキサイトビジョン」(液晶ディスプレイ9面使用のでかいヤツ!)です。
 
 ともに15秒間の映像で、作品に使った素材を編集して作ったものです。
「エキサイトビジョン」の方はサイズが格段に大きいため、画面の迫力はアートボックス本体よりあります(!)。
 是非とも現場でごらんください。



「エキサイトビジョン」
 ※時期によって変化はありますが、放映時間中は5分に1回くらい流れています。
 JRタワー一階 東西コンコース 放映時間 13:00〜15:00、21:00〜23:00

「ピラービジョン」
 ※大体15分に一度くらい流れます。
 JRタワー一階 東コンコース 放映時間 7:00〜23:00






















 

○放映期間は『Art-Box』の展示期間と同じ5月31日までとなります。



JR TOWER SAPPORO PILLAR VISION



JR TOWER SAPPORO EXCITE VISION




 

2016年3月5日土曜日

JRタワーART-BOX「Around the Roadcones」

 本日から、札幌駅のJRタワーART-BOXにて展示が始まりました。

 今回の作品は「Around the Roadcones」と名付けました。
 普段から撮りためたローコーンの写真を利用したビデオインスタレーションで、この一年間、札幌市内で撮った写真約4000枚ほどで制作したものです。二点のビデオが主な構成要素で、それぞれ撮った写真を重ね合わせるだけでつくったものです。一点が時間上で、もう片方はレイヤー上で重ねたものです。ともに5分弱の映像です。

 展示中には、後ろを通りかかる女子高生から「何あれ?カラーコーンの一生?みたいな?」というお褒めの言葉を早速いただきました(笑)。

 展示期間は5月末までのロングランです。
 場所は、札幌駅構内の東改札口のそばになります。
 ぜひとも、お気軽にご覧ください。



 Kit_A 「Around the Roadcones」

  ■会期 / 2016年3月5日(土)〜5月31日(火)
   08:00〜22:00(※最終日は20:00まで)
  ■場所 / JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
  ■お問い合わせ /  JRタワー文化事業部 011-209-5075(平日)












2016年1月1日金曜日

2016年あけましておめでとうございます。

2016年あけましておめでとうございます!
ここんところ、ブログは最近停滞気味ですが、コーン写真は撮っています。
展示もします。2016年もよろしくお願いします。